車のCMに「上手い!」

この前、引越し屋さんと話す機会があって、

その時に聞いた話が面白かったので書いていこうと思います。

 

 

引越し屋の人は、もともとは車の営業をしていて、

家庭事情で転勤をして、引越し屋の営業になったそうで、

今の会社に入って3年目といっていました。

 

 

引越しって、人によっては人生で一、二回しか経験しないものですけど、

営業の仕事は毎日何回もあるくらい、かなりの人が移動しているそうです。

 

で、営業は、基本、その場で契約を取る。

 

つまり、営業で訪問をして見積もりをしたら、

その場でほとんどの場合が即決らしいです。

 

そうしないと、

他の業者がすぐに来るから、

その業者に取られてしまうということらしい。

 

だから、営業トークとかさすがでした。笑

 

 

何かを売られたときに、

「売り込まれた!」と思う人と、

「気持ちの良い買い物だったなぁ」と思う人とで、

お金とか仕事に対する見方は大きく変わりそうですね。

 

良いセールスに関しては、良いラベルを張る。

 

僕が情報発信を学んでから大きく変わったことに、

世の中のセールスに対して、悪い印象がなくなったことがあります。

 

 

昔は、何かを売られるたびに、

「うわーーー、セールスされたよ。買わされた」

とか思っていましたけど、

 

それも仕事だし、それだけの価値を提供しているということ。

 

 

それがわかってからは、

自分が売る側の立場になってからは、

良いセールスに対して、「気持ち良い買い物」

と思えるようになりました。

 

これは、本当に大きな変化でした。

 

 

何かとケチをつけて、何でも勿体ないといって、

相手の仕事の価値を下げてしまうようなことをしていました。

 

確かに、気持ち悪いセールスの中にはあるけど、

仕事として、その人の生活をかけてやっていることで、

物を売るということに関して、悪い印象しかなかった自分は、

かなり器が小さなかったなぁと思います。

 

 

近くの喫茶店の記事でも書いたけど、

お金は応援権みたいなものですもんね。

 

 

引越し屋さんはこう言っていました。

「引越しは人生で数回しかない行事。食べ物とか物とかとは違って、形あるものではないけど、だからこそ、気持ち良く引越しをしてもらいたい。○○に頼んで良かったですと言われたときは嬉しい。営業は人と会話ができるので、僕は凄く好きですよ」

 

何かを売ることが仕事な営業。

 

それが好きで、楽しいと思えるのは、

そこにいる人と話したりできるからだそうです。

 

 

で、その人は車の営業をしていたみたいなので、

その話もついでに聞かせてもらったのですが、

これには、結構驚かされました。

 

「最高で800万の車を売ったことがあります」

 

 

それも、まだ入社して二年目とかです。

そんな新人と変わらない営業マンが800万を動かす。

 

これは結構びっくりでした。

 

 

学校で営業のことなんて学ばないし、

セールスとかお金のことも学ばないのに、

二年そこらで800万のお金を動かせるようになる。

 

恐ろしい世界ですね、営業。笑

 

 

更に驚いたのが、

「営業は入社して何かを学ぶ機会とかほとんどないですよ。説明を聞くとかなくて、ほとんど先輩の営業についていって、そこで見て学ぶだけです。セールステクニックとかそんなことは学ばないですね。笑」

と言っていたのです。

 

 

いやいや、凄すぎる。

 

なんかその一気に進む感じ、

営業の勢いってやつですかね。

 

 

テクニックよりも先に、感覚。

 

結局、小手先のテクニックよりも、

物を売るときの感覚をインストールして、

良い買い物をしてもらえるように学んでいく。

 

それが全てなのかもしれませんね。

 

 

最近の車のCMの特徴としては、

機能的価値よりも感情的価値を重視しています。

 

簡単に言うと、

「この車の良いところは、こんな燃費で、デザインが~~」

という感じではなくて、

「この車に乗ることで、家族で旅行ができて、車の中は広々としているから、~」

という感じで、物語を売っているということ。

 

 

映画や漫画に人が魅了されるのは、

そこにある「物語」に共感するからです。

 

この「物語」というのが本当に面白くて、

人と話すときとかも、自分の物語を上手く話せると面白い話になるし、

スポーツとかで、指導者が選手をワクワクさせて積極的に練習に向かわせるためにも、

「物語」を上手く使っていくことがポイントになったりします。

 

 

そう考えると、世の中は「物語」だらけです。

 

引越し屋さんの話も、結局は、

「僕に頼むことで、こんなに綺麗に搬送して、安全に家具を運びます。綺麗な家具はそのまま利用できるし、~なサポートも現地ではさせていただきます。この引越しをしたら、新生活は気持ちの良いスタートができますよ」

という感じの物語を語っているわけですね。

 

そのイメージが良いと思えたら、

この業者にしよう!と思えるもの。

 

 

人を動かすのは、物語。

 

物語について最近ずっと勉強していて、

情報発信に限らず、何でも応用できます。

 

このブログでも、映画や漫画を使って、

「物語」という視点を紹介したりしていますが、

これからもその視点を深めていきたいなぁと思います。

 

 

最近の車のCMはこんな感じ。

 

それではまた!

 

 

 

 

・・・と言って、終わりにしようと思ったら、

このCM、めちゃくちゃいい。。

 

なので、継続します。笑

 

 

このCMなんて、ほぼ車のことないです。

 

車の機能的な価値については、

一切触れられていなくて、あるのは物語のみ。

 

父親目線の物語と娘視点の物語。

 

その二つの視点だけが描かれていて、

最後の最後に、10秒間くらい車の機能についてのシーンがあって、

最後を飾る言葉が一つあるのみ。

 

「愛とは、見えないところで見守ること。

 そのまなざしを、クルマにも」

 

 

上手すぎる…!

 

これがまさに、

感情的価値を刺激している物語

ってことですね。

 

これは買いたくなりますね。

車の機能についてはほぼ説明されてないけど。

 

 

こう見ると、CMって面白い。

 

「え?これ何のCMなの???」

って思える謎のCMって結構ありますよね。

 

最後まで何のCMかわからない。

 

でも、さりげない物語の中に、

ちょっとだけその物についての描写があって、

そこに物語が乗っかってくるから、最後には、

「おおお、そういうことかぁ~」みたいになります。

 

そうなるということは、CMの作戦にハマっているということ。

 

 

でも、それに対して、

変なラベルを貼るんじゃなくて、

「上手い!」「いいストーリーだなぁ」

って思えた方が気持ち良いですよね。

 

CMって面白いなぁ。

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