教主を失ったロゼが示していること

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鋼の錬金術師シリーズ。

ロゼというのは最初のほうに出てくるキャラクター。

自分の彼氏が亡くなってしまい、

その彼を復活させてくれる魔法の力を持っている

コーネロ教授の教えを忠実に守っている女の子です。

コーネロ教主は太陽神レトとやらの代弁者。

ロゼは完全にコーネロ教授の言うとおりに動いてます。

「彼を助けてくれるなら・・・」

その思い一心で、教えを守るのですが、

最終的にはいろいろあり、それがただの錬金術であることがわかって、

エドたちによって教主は教主の立場から引きずりおろされてしまうのですが、

この時、ロゼは完全に自分の信じるものを失い、自分を見失います。

「もう生きていけない・・・」

「これから私は何にすがって生きていけばいいのよ!!

という感じになります。

神を信じていたけど、その神が存在しなかった。

それに対して、エドは、

「そんなこと自分で考えろ。立って歩け。前に進め。あんたには立派な足がついてるじゃないか」

と答えます。

一見冷たいですが、これまた真理というやつです。

神っていう言葉、いつ使いますか?

ハガレンの中では、真理というものを「神」とか「宇宙」とか、

そういうものだとされていて、僕らは無意識に真理を追い求めているのですが、

神っていう言葉は何となく嫌がられる感じがありますが、普段の生活でも使われますよね。

「あいつは神ってる」

「あのアイドルは自分にとって神様みたいな存在」

みたいな感じで。

ようするに、神っていうのは、

人間を超越していて完全無欠の存在です。

お父様といわれる人もそれを求めていますよね。

不老不死を求める典型的な漫画とかのキャラクターも、

結局、その神とやらを目指して、完全な存在になりたい!って言うわけです。

そう、ロゼにとっては、

教主の存在が神様だったわけですね。

死んだはずの彼氏をよみがえらせてくれる。

あの人のいうことだけを信じていたらいいんだ。

そうしたら、きっと今の苦しい思いを和らげることができる…!

でも、結果、神は存在しなかった。

ということを知って、

ロゼは自分が何にすがって生きていけばいいかわからず、

自分自身が何か、自分はこれから何を目的に生きていけばいいかがわからなくなる。

これって、僕らの生活でも当てはまります。

当てはまるように考えると、

たとえば、「神」っていうものは、

自分が信じているものであり、

無意識に自分が信じているものでもあります。

たとえば、人は生まれてから一番最初に親の教育を受けます。

親の教育なくして成長できないし、

親の役目で愛情を注いでくれるから、

成長して大人になっていけるわけですね。

でも、親の価値観というのは一度離れないといけません。

どうしてかといえば、

親の期待に応えるだけの人生、

親の価値観だけで生きているだけだと、

自分がいつまでたっても成長できないからです。

本当の自分自身を見つけらないから、

いつかは親から自立する必要がありますよね。

よく、親からの影響に気付かず、

自分の今の価値観が親の価値観だと気付かず、

そのまま、親の良くない影響を受けて大人になっていく

っていう人はいます。

もちろん、逆で、いい影響受けていたらいいんですけどね。

たとえば、親が昔から、

「新しいことは危険だからね」

ということをずっといっていたら、

物心がつく前に自分の価値観にそれが刷り込まれて、

そのまま、親の価値観のまま大人になっていくこともあります。

それに気づかないと、ずっと親の人生ですよね。

で、このロゼみたいに、

いつか、自分が信じているものを疑うとき、

その信じている価値観が崩れてしまうときはあります。

さっきは親の価値観でしたが、

たとえば、「神」って呼ぶ人がいる「アイドル」とかもそうですね。

「信じていた自分の神様的存在だったアイドルが恋愛をした!裏切りだ!!」

っていう感じで怒るファンもいるみたいでですが、

あそこで選択肢は二つに分かれます。

そのアイドルが神様じゃなくて人間だったんだ

っていうことに気付いて、

自分が信じていた神様を一度おいて、

ロゼのように前に進んでいくパターンと、

そのまま、許さないぞ!っていうパターン。

これはどっちがいいかなんて明らかですね。

それだけ熱中できるものがあるのは素晴らしいことですが、

なにかと、こういう感じで、人生の中では自分が信じていた価値観が崩れ落ちるとき

っていうのがあります。

それをこのロゼの物語は表しています。

そして、その後のエドのアドバイス、

「自分で考えろ。立って歩け。前に進め」

っていうのが真理なわけですね。

真理っていうのは普遍的に変わらないルールみたいなものです。

人生をよくするための、

人間らしく生きるための、

全世界共通のルールみたいなもの。

それをこの漫画は示しています。

いやーほんとに深いですね。

等価交換と真理の扉、宇宙の大原則。

今回はロゼの話でした。

何にすがって生きていけばいいの?

という風に思えるくらい、

自分が信じていたものや神としていた存在が崩れたとき、

それは、むしろチャンスで、

「自分で考えて自分の足で歩いて、すがらずにも生きていけるものを探せ」

っていう言われているようなものです。

誰に?というと、

まぁここでは神様にしておきましょう。笑

この自分が崩れてしまうっていうのは、

「アイデンティティクライシス」っていうやつですね。

そのままダークサイドに落ちてしまうパターンもあります。

有神論と無神論がありますが、

どちらが正しいとかじゃなくて、

そのどちらかを採用して自分の人生が良くなって、

何かにすがらずにも生きていける、何か一つを絶対視せずにいろんな価値観を取り入れられる

っていう風になればそれでいいんだと思います。

そのあたりは話しきれないので、

またハガレンを参考に話していきます。

いくらでも何でも話せる面白い漫画ですね。

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